第10章 | ホームページ運用講座
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ホームページ運用講座 「どうせ個人サイト」と言わせない!75のヒント
第10章「情報をお寄せください」?集めろよ!
46.情報は 自分で集めるものだ
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 こんなページがあった。「ただいま準備中。近々、宿便に関するホームページを立ち上げようと思っていますので、皆さんの情報をお寄せください。集まり次第ページを開設します。」何を勘違いしているのだろうか、見ず知らずの人に対して、「俺は編集長がやりたいから、あなたは記者になってくれ。」と言っているようなものである。自分では何もやらず、いきなり他力本願というのは都合がよすぎるのではないか。最初から他人のふんどしでは、長続きしないだろうし、まず情報は集まらないだろう。準備中と言うよりも、準備をしてくれる人募集中と書くべきだ。
47.あなた何様?
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 そもそも、自分では何もやらず、情報提供を呼びかけるという神経が理解できない。一体何様のつもりだろうか。情報溢れるホームページに憧れて、自分で始めようと思ったけれど、自分の持っている情報は少ししかない。なら、それが大した情報では無いと思っても、「俺はこれだけ調べたよ、皆さんどう?」と、自信を持って発表しよう。あなたがマニアであればあるほど、自分では大したことでないことが、人にとっては有益な情報であることが多いのだ。「ゼロ」には何を掛けたって「ゼロ」。いきなり10の物は出来なくとも、せめて「1」からスタートしようじゃないか。
48.情報は 自然と集まってくる
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 ある程度情報を収集し、ホームページでそれを発表していると、専門性があればあるほど、「実は私も…」と情報は自然と集まってくるものである。そして情報が情報を呼び、コンテンツというのは増え続けるのである。しかし、それに甘んじてはいけない。集まってくる情報と言うのは確実なものばかりでもないし、意図的に虚偽なものが含まれていたりする。ようやく編集長の座に座ることができたならば、今度は、全ての裏づけを取らなくてはならない。もちろん、「寄せられた情報に関しては責任持てません」と逃げ言葉を書いておけば良いが、信頼を失うだろう。
49.自分のホームページ で、なくなる時
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 そして情報が集まってくるようになっても、自分としてのスタンスを維持し、情報を集め続けなければならない。最初から人に頼るのは問題外だが、編集長になれたからと言って、「オマエラ引き続き情報よろしく」とふんずり返っていれば、いつかしっぺ返しを食らう。何様のつもりだろうか。コンテンツは勝手に増えるし、カウンターは回り続ける。そんなホームページ、あなたのホームページと言えるのだろうか。常にあなたの主観を大切にしてほしい。
50.それが やりたかったホームページ?
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 トップページから各ページを開く。「このページはUさんの情報です」「このページはNさんの情報です」「このページはKさんの情報です」「このページはOさんの情報です」それが、あなたのやりたかったホームページなのだろうか。重要なのはその各ページに、「管理人のコメント」があるかないかである。あなたがやりたかったのは、あなたの作るホームページではなかったのか。全てのページに「あなた」がいなければダメなのである。情報を寄せた人には、あなたに寄せた理由があるのだ。
<抜粋ここまで>
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 これはもう「とりあえずホームページを作りました」という典型的なパターンですね。
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 インターネットというのは情報を集める手段のひとつです。前にも書きました様に、コピーして貼り付けるというのは問題ですが、検索の方法によっては百科事典以上の情報を集められますから、それを自分なりの体系でまとめることは可能なはずです。インターネットで情報を検索できるということは、検索が情報を集める手段であって、その検索の対象であるホームページというのは情報を発表する場であって、集める場では無いと言うことができます。
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 にもかかわらず、とりあえずホームページを作って、「こういうことをやりたいので情報をお寄せください。」という他力本願ぶりには閉口してしまいます。ある程度自分の視点で情報をまとめたものを公開し、それに対して反論や異論を求めるというのは悪いことではありません。世の中自分よりも詳しい人というのは絶対にいますから、その人を味方につけ、さらにサイトを深い内容にしていくというのは重要なことです。しかし、自分の褌はひとつも無く、他人の褌ばかりをして相撲を取っていては、変な病気にも掛かりかねません。それでは情報の真偽を判断する目も養われないでしょう。
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 ある程度自分で情報をまとめ、同系サイトとリンクを貼るようになると、知識が豊富な人と出会うことになります。また、情報の当事者と仲良くなれることもあります。これこそインターネットの醍醐味です。自分の同じ趣味を持つ人とのコミュニティが、自分のホームページを中心として出来上がるのです。掲示板を設置しただけの馴れ合いコミュニティではなく、情報を共有できる本当のコミュニティです。
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 これこそ、ホームページの理想形ではないでしょうか。自分のホームページにメールが来る、そしてそれに対してメールで返事をするとともに、コンテンツに反映させる。そしてその反映した情報がさらに人を呼び情報を呼ぶ。こうしてサイトはどんどん情報量、コンテンツが広がっていくわけです。Y氏も言っていますが、ここで大切になってくるのが自分自身のスタンスです。集まった情報をただ単にアップするのでは、それは引用と変わりありません。相手は好意で情報を寄せてくれているとは思うので、それによってとやかく言われることは無いでしょうけれど、やはり自分のホームページなのですから、自分の見解や感想というのは必ず取り入れていきたいものです。
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 情報を寄せてくださる人は、あなたに寄せる理由があるのです。それは、あなたのサイトを信用しているからでしょうか、それとも自分の情報を提供することで、あなたのサイトをもっと充実させたいからでしょうか、または自分の寄せた情報に対して、あなたの感想が聞きたいからでしょうか。
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 この3つ全て正解だと思いませんか。となると一つ目と二つ目は、寄せられた情報を自分のホームページに反映させるだけで相手に満足してもらえますが、三つ目については、寄せられた情報に対して、自分の意見を書かなければ満足してもらえません。情報を寄せた人を満足させることができないとどうなるでしょうか。答えは簡単です。二度とあなたに情報を寄せてくれなくなります。
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 情報を寄せてくれた人に、メールで感想を書くのも必要ですが、やはりサイト上で感想を述べたほうがたくさんの人の目に触れますから、そこからまた、話題や人脈が広がる可能性があるのです。ホームページを一人歩きさせるということと、一人歩きしてしまうことは違うのです。
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