第11章 | ホームページ運用講座
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ホームページ運用講座 「どうせ個人サイト」と言わせない!75のヒント
第11章「所詮は個人サイト」だろ?
51.もう一度 自己満足ならいいんです
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 ここまで読んできて、それでも納得できないあなた。別にいいのです。ホームページを作る技術を覚えたいからとか、自己満足のためだけにやるホームページだったら、好き勝手やればいいのです。ただ、人に見てもらいたい、人の役に立ちたい、憧れのホームページのようになりたいと思うのであれば参考にして欲しい、その程度のことである。結局所詮は個人サイトなのだから、好きなようにやればいいのだ。しかし、ここまで読み続けているあなたなら、もうわかってきていると思う。ただ作るだけじゃダメだってことを。
52.ウソかホントか 知ったこっちゃない
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 あなたが本や新聞、聞いた話やネットで調べたこと。それらの情報をまとめてホームページに書くとする。それは本当に確かなことだろうか、裏付けは取れているのだろうか。本や新聞は別だが、ネット上にはウソか本当かわからない情報がゴロゴロしている。噂話レベルのものを掲載して、後々それが間違いだとわかったとき、あなたは責任を取れるのか。インターネットは見るだけでも、書いてあることの真偽の判断力が必要だが、自分のホームページに載せることに対しては、もっとシビアにならなくてはならない。
53.やめりゃあいい もう飽きた
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 ホームページに飽きてしまったら、やめればいいのである。別に義務でも何でも無いし、あなたのページが無くなったところで、すぐに似たようなページが生まれてくるのだから。しかし、一度失った信頼は二度と取り戻すことはできない。ネット上で認知され始めたあなたの人格。一度ホームページを閉鎖してしまってもまたやりたくなるのがホームページである。ところが、再び同じ名前で始めても「どうせまたすぐ閉めるんだろ、根性なし。」と思われるのは避けられないだろう。ゼロからではなく、マイナスからスタートしなければならなくなるのである。
54.真っ向勝負は 勝てっこない
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 最初から大風呂敷を広げるホームページの中には、「最新トレンド情報発信」だとか、そういった一般企業などが手がけているものと同じようなことをしようとするものがある。しかし、お金や人手をかけて作られているホームページに、あなた個人のホームページが真っ向勝負を挑んでも決して勝つことはないだろう。自分なりの得意分野で、誰にも負けないという自信のあるものなら別だが、個人サイトなのだから、あなた自身を全面に押し出していこう。あなたのホームページなのだから。
55.人気モノになりたいんだろ?
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 結局なぜホームページをやりたいか。そこには自己顕示欲が必ずあるはずである。自分の調べたことを知って欲しい、自分の存在をアピールしたい、ネット上で人気になりたい。逆にそれがなければ長続きしないだろうし、キラリと光るホームページにはなり得ない。もう一度自分に問い直してほしい、ホームページを作るのは自己満足したいからだけなのか?別に人に見てもらえなくても、技術さえ習得できればいいのか?ネット上で人気者になりたいと思ったことは無いだろうか?自己満足を逃げ言葉にしていないか?
<抜粋ここまで>
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「所詮は個人サイト。」
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 私もY氏のこの講座に出会うまではそう思っていました。発言内容に責任を持つのは必要かもしれないけれど、更新や気配りなどについては、趣味でやっているのだからそれほど気にする必要は無いのではないか、そこまで考える必要があるのかどうか迷ったこともありました。しかしそれを蔑ろにすることは、自分の負けを認める様にも感じ悔しく思えます。ホームページを作るという行為は、結局自分をどこまで律することができるのかを試されているのかもしれません。
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 人の役に立てる、人に喜んでもらえる、人が考えるきっかけになる。自分の作ったホームページによって、人の心を動かせるというのは、夢見心地で心から幸せです。かつては、個人レベルで情報を発信すること自体がとても困難でした。新聞の投書にしても掲載されるとは限らないですし、自費出版するにしても相当な費用がかかりました。しかし、インターネットは個人の情報発信を容易にし、手軽に実現することが可能になったのです。ところが逆に選別されることが無いために、自分ひとりで執筆、校正、編集、掲載をしなければならず、そのうえ、内容のチェックを自分自身で全てしなければならないのです。
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 インターネットの個人サイトに限らず、テレビの番組や雑誌の記事などで取り上げられた健康法で、実践した人が怪我をしてしまったという事例が時々あります。もし、あなたのサイトで同様のことがあったとき、あなたはどう責任を取るのでしょうか。
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「ここにそう書いてあったからやった。」
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 ですから、個人サイトとは言えども掲載する内容についてはプロ意識を持たなければならないのです。よくテレビの番組などでも、「判断は自己責任でお願いします。」といった表現が登場することがあります。同様に個人サイトでもやはりこういった但し書きは必要だと思います。また、内容の真偽についてはしっかりと裏づけを取らないと、名誉毀損といったことにも成りかねません。
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 インターネットのホームページは、個人的なものであっても、公共性が発生するということを常に自覚しなければならないのです。そう考えると簡単に開いたり閉じたりというのは考え物です。私の知人に、あるテーマでホームページを開くものの、1ヶ月もすると飽きて、閉鎖して次は別のテーマで始める、ところがやっぱり長続きせずすぐに閉鎖して、また始める。といったことを繰り返している人がいます。だったら、前のコンテンツは残してサイトを拡大していけばいいのに…。とも思うのですが、飽き性なせいかそれを繰り返しています。その人が飽き性なのは勝手ですが、せっかくの有益な情報であっても、公開してはすぐ消して、といったことを繰り返していては、その人に対する信頼、評価は全く生まれてこないのではないでしょうか。
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 ホームページ、それは自己顕示欲の塊なのかもしれません。やる必要性というのは全くありません。ホームページなど作らなくても毎日が過ぎていきますし、あなたのホームページが無くても、インターネットや世の中は動いていくのです。それでも、ホームページがやりたいと思うのは、世の中にもっと自分を認めてもらいたい、もっと人の役に立ちたい、もっと人気モノになりたい。といった思いがどこかにあるはずなのです。だったら、わざわざ自分の評価を下げるような行為をホームページですることは避けなければなりません。己の甘い精神に打ち勝ち、自ら律するのは難しいものですが、より上を目指しましょう。
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