第12章 | ホームページ運用講座
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ホームページ運用講座 「どうせ個人サイト」と言わせない!75のヒント
第12章「リンクしてください」の迷惑性
56.リンクの 信頼性
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 自分のページから他のページへと誘導するリンク。これは簡単に考えている人がいるが、とても重要である。ロボット型の検索エンジンは、そのページに含まれている単語だけではなく、どこからリンクされているか、どこへリンクしているかを重要視していて、あなたのページが公共的なサイトからリンクされていたり、人気サイトからリンクされていれば、あなたのページ自体のステイタスも上がり、検索サイトの上に登ることができるのである。ただ、本によっては「とにかくリンクを申し込め」などと書いてあるものもあるが、それはちょっと待つべきである。
57.名刺交換に 例えてみる
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 企業のセミナーなどでは、「名刺を交換させてください」という言葉は使ってはいけないと言われる。なぜなら「交換」は、自分は相手と対等な関係であると、相手に言っていることになるからだ。正しくは「お名刺頂戴できますか?」である。そう考えると「相互リンクしてください」というのは、自分のページが、相手のページと同等レベルであると、そう言っている様なものである。その前に、もう一度自分のページを見直して見て、もし自信が持てないのなら、「リンクさせてください」に留めておこう。
58.「リンクさせて!」って言わせて見ろ
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「リンクさせてください」と申し込んだページの管理人は、特に忙しくなければあなたのページを見に来るだろう。そこで、「このページとは相互リンクしたいな。」と思えば、「こちらからもリンクしましょうか?」と言う返事が返ってくるはず。それが無い場合、相手は忙しいか、あなたのページには相互リンクする価値が無いと思っているのである。もしそうなっても相手を恨んではいけない。もっと腕を磨くしかないのだ。「相互リンク」は相手が決めること。リンクを申し込んだ相手に「リンクさせてください」と言わせるページを作ろうではないか。
59.あなたのページに その価値はあるか
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 もし、どうしても相互リンクを申し込みたいのであれば、それなりの状態を整えてからにするべきである。間違っても工事中だらけのページと掲示板しかないような状態で相互リンクを申し込むなどというのは、失礼以外の何者でもない。自分だってそんなページにリンクを貼りたいと思うだろうか?リンクをするということは、そのページを自分は認めていると言っているようなものである。あなたのページは、相互リンクを求めようとしている相手に、認めてもらえる自信があるか?
60.相手は 困ってるぞ
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 しかし、実際相互リンクを申し込んでも、断られるということはほとんど無く、一見相手は快くあなたのページにリンクを貼ってくれるだろう。逆にあなたも、相互リンクを申し込んできたページが「何だコリャ」というものでも、とりあえず邪険にはせずリンクすることだろう。でも心の中では思っていないだろうか「何でこんなページにリンクしなきゃいけないんだ。こっちまでレベルを疑われそうだ。自分のサイトのお客さんを何でこんなページに誘導しなければならないのか…。」逆の立場ならそう思うはず。人気サイトの管理人を困らせないように。
<抜粋ここまで>
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 これは微妙な話ですね。私はリンクの申し込み依頼を受けて、嫌だなと思ったことはあまりありません。しかし、これが超人気サイトですとか、作家などプロの方のサイトとなると話は変わってくるのかもしれません。大抵そういったサイトではリンクを募集していないことが多いのですが、リンクして欲しいという思いは誰にでもあると思いますし、実際多くの依頼が寄せられていることでしょう。
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 Y氏は、相互リンクを名刺交換に例えていますが、名刺「交換」はいけないと、私も会社の研修で教育されました。そう考えると相互リンクというのは、お互いの存在を認め合っている関係と言うことができるのかもしれません。相互リンクでは無くこちらから一方的にリンクをする場合、相手のページが、勝手にリンクをしても良い「リンクフリー」を謳っているかどうかを確かめることは当然必要ですが、リンクフリーであっても一言、リンクの報告メールを出した方がいいかもしれません。そうすることで、相手が相互リンクを申し出てくれる可能性もありますし、そこまで至らなくとも見に来てくれる確率は高いと思います。
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 さて、リンクしてもらえることになったとき、こちら側が掲示板しか無い様なサイトでは、相手の管理人がリンクする際に紹介文をどう書いていいかわかりませんよね。そう考えると、相手にリンクをしてもらいたければ、やはりそれなりのサイトに仕上げておく必要があると思います。私もリンクをするときには相手に連絡を入れています。相手が私のサイトにリンクしたいと思って下さればしてくれるでしょうし、ノーコメントであれば、自分のサイトはまだまだだなと奮起するきっかけにしています。
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 リンクというのはとても大きな力を持っています。大抵は同じような趣味を持っているサイトとのリンクということになりますから、興味を持っている人の層が重なっているわけです。それを誘導してくれるのですから、必ずアクセスアップに繋がりますし、ターゲットにしている人たちに、自分のページを知ってもらうことができます。また、前にも書きましたが、どこからリンクされているかということが検索エンジンでは考慮されます。
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 リンクをするときに紹介文を書くわけですが、ホームページを運営している人であればわかると思いますが、自分のサイトについてどう紹介されているかというのはとても気になります。ということは、逆にあなたが書く紹介文を、リンク先はとても気にしているはずです。ですから、リンクページの紹介文は蔑ろにせず、しっかりと相手のサイトを理解して紹介する必要があります。
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 また、リンクとは別に同じテーマのサイトの集合体である「ウェブリング」があります。こういったものを積極的に活用し、自分のサイトをいかに広めていくかに力を注ぐのも重要ですが、やはり中身です。自分で広めるのは最初のうちだけで、そのうち訪問者が次々と広めていってくれる様な有益なサイトに成長していきたいものです。
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 リンクをしてもらう以上は、それに見合った内容と更新を続けていく。これがリンク先に対する礼儀ではないでしょうか。自分勝手に閉鎖や休止といった行動をするのは慎まなければなりません。リンク先の信用を失いかねませんし、リンクをしてもらうにも、外してもらうにも相手に手間をかけさせているのですから。
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 ホームページを運営していくのだという強い意志や自信が無い内は、むやみやたらにリンクを申し込まない方がいいかもしれません。軌道に乗り、将来の見通しがついたときにリンクを申し込みましょう。その方が相手も快諾してくれるはずです。
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