第14章 | ホームページ運用講座
わいるどぷらんトップへ
ホームページ運用講座 「どうせ個人サイト」と言わせない!75のヒント
第14章「ホームページを運営する」ということ
66.見えてきた? 何がしたいか
.
 そろそろ「あなたのホームページ像」は見えてきただろうか?何がやりたいのか、何が目的なのか。まだ見えてこないのなら、もう一度よく考え直すべきである。決してやってはいけないのが「とりあえず」だ。自分のパソコン上でとりあえず形にしてみるのはもちろん良いことだが、それをインターネット上にアップするのは思いとどまって欲しい。一度スタートしたら取り返しはつかないのである。しかし、パソコン上でとりあえず作ってしまうとアップしたくなるのが人情。パソコンに座る前に考え直そう。
67.基本は ノート
.
 とりあえずパソコン上で作る前に、普通の紙のノートに書き出して見よう。ホームページで自分がやりたいこと、自分ができること。トップページのデザインや各ページの構成など、ゼロからパソコンに向かうのではなく、一度ノートに自分の考えを整理してみようではないか。そうすることで、見えていなかったものが見えてくるはずである。最初から立派なものを作る必要は無いけれど、何度も言うが、最初だから「ゼロ+掲示板」というのはあまりにも寂しすぎる。最初とは言え人が見に来た時、何かしらお土産を持たせられる状態にはしておきたいものだ。
68.ソフトの使い方と 技術は後から
.
「ホームページを作ろう」といった類の本は、自分のホームページ構想がノートの上で完成してから購入しよう。ホームページの内容を検討する段階では、ソフトの使い方は必要無いし、逆に知らないほうが「とりあえず作る」ということが無くて済むのである。それに「いざ考え直してみたらホームページなんてもういいや」と思ったときの無駄を少なくすることができる。ホームページを作る上で、ソフトの使い方や技術というのは第2段階であることが、もうお分かりいただけたと思う。まずは内容である。
69.困難の 連続だ
.
 ホームページを始めると、いろいろな困難がやって来る。誹謗中傷メール、スパムメール、荒らし。しかしそれ以上に楽しみを見出すことができるのである。ホームページをやっていなければ、絶対に知り合えない人からメールが来たり、人から頼られるようになったり、何よりも自分の作るものを楽しみにしてくれる人がいる。と思うだけで自信が沸いてくるし、毎日が楽しくなるだろう。でもやはり覚悟しなければならないのは、全員があなたに好意的ではないという点だ。人を100%信じてはいけないのは、リアル社会もインターネット社会も同じなのである。
70.自分探し 目的を見極めろ
.
 ホームページというのは、インターネット上に自分そのものを置くわけだから、それまでに自分というものを確立しなければならない。人からの受け売りばかりでは、あなたのホームページにあなたはいないことになってしまうし、内容が支離滅裂になるばかりだ。自分の意見、スタンス、何よりもアイデンティティが必要になるのがホームページである。「誰でもカンタン」に作れるレベルのページで満足であれば、あなたはその程度の人間であると、インターネット上では見られてしまう。自分の分身を作る作業を蔑ろにしてもいいだろうか?
<抜粋ここまで>
.
 私は、ホームページのデザインについて、また内容や構成についても、まず最初はノートに書き出します。最初からパソコンに向かうということはありません。自分の考えをノートでしっかりとまとめてからパソコンに向かいます。そうしないと、なぜか上手くいかないのです。ノートに書くという段階を踏むことで、自分の考えをまとめる作業をしているのだと思います。
.
 そうすることで、いざパソコンに向かうときにはほとんど内容が決まっており、スラスラと完成することができます。またノートに書くことで、修正や考え直した部分というのが全部メモで残っていて、後で見直したときに役立ちます。パソコンですと、上書き保存をした段階で前の内容は消えてしまいますから振り返るということができません。
.
 となれば、最初の方で書きましたとおり、ホームページを始める際にはまだソフトの使い方や技術的なものは必要ないというわけです。自分のホームページの設計図が、ノートあるいは頭の中でしっかりと出来上がってから、それをホームページという形にする時に始めて技術が必要になるのです。
.
 さて話は変わりまして、簡単に人を信じていけないというのはその通りです。私も幾度と無く裏切られたことがあります。ある心理学者によりますと、インターネット社会はリアルな社会よりもすぐに相手を信用してしまいやすいのだそうです。実社会では、相手の風貌や話し方、服装などその人を判断できる要素がたくさんあります。ところが、メールは文字だけの世界なので相手を感じることができる情報が乏しく、良い人や別の性格を装うのも簡単であり、メールのやり取りだけで相手を判断することは非常に危険なのだそうです。
.
 ホームページを始めると、本当にたくさんの人と知り合うことができます。もちろん、本当にいい人や、素敵な人、ホームページを始めなければ絶対に接点が無かったであろう人と出会うことができます。ところが、その相手のメールに書いてあることが本当かどうかという証拠を得るのは本当に難しいものです。皆、自称なのです。
.
 何度かメールのやり取りをしていても、なかなか尻尾を出さない人もいます。相手が言うことについて、確固たる証拠が得られない限り、100%信用するのは危険です。危険が潜んでいるのは出会い系サイトだけではありません。あなたの心の隙間を突いて、忍び寄ってくる人はいます。特に、ホームページを開設しているということは自分をさらけだしているようなものですから、相手は心理作戦を立てやすいのです。
.
 上手い誘い話がやってくるかもしれません。夢が叶うと思ったらすぐに飛びついてしまいそうですよね。インターネットは怖い世界です。何度も何度も、相手を本当に信頼して良いのかどうかを自分に問い直して、用心を重ねるに越したことはありません。
.
 メールをやり取りしただけの人と、いきなり直接会うというのもなるべく避けた方がいいかもしれません。電話で何度も話をしたりだとか、実際に名刺と写真を郵送で受け取るなど、信頼できる証拠を得ましょう。全ては自己責任です。
.
 ホームページと言うのは自分の分身です。それがネット上では100%自分自身になってしまうのですから、軽々しい発言は避けて、人に付けこまれることのないようにする必要があります。
.
 私にも苦い経験があります。リアルでもネットでも自分は自分。自分を大切に。
.
Copyright(C)2007 TOSHIKAZU KAWAI All Rights Reserved.
わいるどぷらんどっとこむ TOPPY.NET