第2章 | ホームページ運用講座
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ホームページ運用講座 「どうせ個人サイト」と言わせない!75のヒント
第2章「ホームページを作ろう!」はダメ
6.伝えたくて伝えたくて ウズウズすることがあるか
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 例えば小学生の頃を思い出して欲しい。夜、テレビ番組を見ていて、それが面白くて面白くて、「早く明日になって友達と話したいなぁ。」と思ったことがあるだろうか。散歩の途中に虹を見て、「この気持ち誰かに伝えたい。」と思ったことがあるか。新聞を見て、「この記事について議論したいなぁ。」と思ったことがあるか。旅行へ出かけて、旅先で友人に便りを送ろうと思ったことがあるか。プラモデルなどを完成させて、「誰かに見てほしいなぁ。」と思ったことがあるか。ホームページの基本は自己主張である。ウズウズしなければヤル気は出ない。
7.無趣味なあなたは 何書くの?
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「とりあえずホームページ始めようと思うんだ。」「で、お前何やるの?」「何ってホームページだよ。」こんな会話に出くわすことがある。ホームページを作るということは、目的ではなく手段である。自分の主張をしたり、趣味について語ったり、仲間を集めたり、自慢をしたり…。ホームページを作ること自体を目的としているあなたは、ホームページで一体何がしたいというのか。「今日はカレーを食べました。」「今日は一日中掲示板を見てました。」そんな日記、あなたなら読みたいだろうか?もう一度自分に問い直すべきである。
8.原点は モノ造り
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 ホームページを開設するということは、ずっとモノづくりをしていくことになるのである。例えば、図工が苦手だったというあなたは、昆虫採集でもいい。とにかく、自分で形のあるものを作っていくという行為に、楽しみを見出したことが今まであったかを問い直して欲しい。もちろん、今まではなかったけど、ホームページだけは作り続けていけそうだ。と思えばそれでいい。いけないのは、たまたま見かけたホームページが良かったものだからと、「簡単にできるんだろ?俺もとりあえずやってみよう。」という安易な気持ちである。
9.ゴールの無いスタートラインに 立てるか
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 数年ほど前から、個人サイトと言えばまず日記やブログからというスタイルが定着しはじめたが、これは昔からのものではない。ホームページに文章を載せるということは、当初あまり活発ではなかった。どちらかというと、ネット分岐点とも言えるリンク集や、技術発表の場であった。どちらがどう、という話ではなくて、どちらにしろ、ホームページというのは常に更新し、新しくしていかなければならない、非常に強靭な精神力を求められるものである。更新されていないページは、よほどの価値が無い限り一度見たらそれで終わりなのだ。
10.口ベタもしくは 筆不精ならやめておけ
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 もちろん、人気サイトを真似ることは悪いことではない。ただ、真似をするなら努力も真似しなければならないということを、肝に銘じてほしい。口ベタ、筆不精、これは例に過ぎない。日本語は口ベタだけど、フラッシュ作りなら負けないとか、筆不精だけど、絵は人に見てほしいとか。何か自分を主張したいものがあれば、それをどんどん前へ出すべき。逆に、あまり規制も無く、個人も特定されにくいホームページという環境にもかかわらず、自分を前に出せないという人は、ホームページに手を出すべきではない。つらいだけである。
<抜粋ここまで>
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 私が10年以上前に、初めて作ったホームページを今見ますと、内容はやはり興味のある放送関係のことに集中しています。当時は、放送局へのリンクを頻繁に更新していました。その頃はまだ、テレビ・ラジオ局も多くの局がホームページを開設しておらず、新たに開設した放送局を探すという楽しみもありました。情報コンテンツとして作ったのは、各放送局のデータ集でした。各放送局の所在地や開局日、周波数、出力、コールサインといったものをまとめたり、ネットワークを一覧表にしたり、増えつつあったコミュニティFM局のデータを表にしたりしていました。当時は目新しかったのか、ホームページを開設した放送局から直々に、リンクをして下さいという依頼や、データの更新依頼が来ることもありました。
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 私はホームページを開設する以前から、こういった放送関係のデータを図書館などで調べ、自分自身の方法でまとめ、同じ趣味の人に配布したりしていました。Y氏の言う、「人に伝えたくてウズウズする」ものがあったのです。確かに、ホームページを作ること自体も目的ではあったものの、自分の趣味、そして主張したいことと言うのが明確だったことが、ホームページが長続きしている理由のひとつだと思います。
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 今では、放送のことを中心に、名古屋のことや、絵や童話なども書いていますが、ホームページに載せたいからだけで書いているのではなく、自分自身書くことが好きだから続いている部分も大きいと思います。私も「ホームページをやりたいけれど、どうしたらいいでしょうか。」という質問をもし受けたならば、その人にはまず趣味は何かということを聞くと思います。何でもいいから、自分の好きなことや自分の趣味を、人に伝えたり広めるには、ホームページはうってつけだと思います。
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 私がよく見に行く個人サイトは、やはり作品をアップしている人のところが多いです。それは文章だったり、映像・音声を駆使したフラッシュだったり、絵だったり。そしてひとつ気に入ったものがあると、その人が作っている他の作品も当然気になるようになり、ついつい時間を忘れサイトを隅々まで見てしまいますし、その後の更新が楽しみになり、リピーターとなります。
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 ホームページと言うものは、それ自身が目的であっては長続きしないと言う意見には、私も同意します。趣味は特に無いけれど、とにかくホームページがやってみたいという人は、とりあえずブログなどで日記を書いてみてはどうでしょうか、しかし、ホームページで日記を書くということは、自分の手元の日記帳に書くこととは別物だと思います。その日に起こったことや、ただ思ったことを書いてるだけでは、本当に自己満足で、それこそ日記帳でやれば済むことです。やはり、人に見てもらうからには、「面白い」ですとか、「感心した」と言った声を聞きたいですよね。
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 ホームページを始めるということは、ゴールの無いスタートラインということについては納得です。しかもかなりの持久走です。更新したい時だけ更新して、気分が乗らない時はずっと放置では、せっかく来てくれる人に失礼ですよね。私もまだそういう部分があることは否めませんが、コンスタントに更新できるように、普段からネタになるものを探す注意力、アンテナを常に張っていたいと思います。
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 Y氏の言葉は少しきついですけれど、いざホームページをやってみたら、それまで見つけられなかった別の自分を見つけられるということもあると思いますから、たとえ無趣味でも、ホームぺージに果敢にチャレンジしてみてはどうでしょうか。私も、放送以外のことについては、ホームページを始めて以降に、興味を持ち始めた事柄ですから。
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