第3章 | ホームページ運用講座
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ホームページ運用講座 「どうせ個人サイト」と言わせない!75のヒント
第3章「ただいま工事中」の落とし穴
11.チョット待て そのフライングが 命取り
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 とりあえず形ある表紙ができたら、インターネット上にアップしたくなるのが人情というのはわかる。でも、数ある項目のほとんどが、「工事中」とだけ書いてあるページへと飛ばされる。これでは、初めてやってきたお客さんをガッカリさせるだけではなく、二度と来なくなる可能性が高い。だから、いきなりアップして工事中のページへ飛ばすのではなく、最初は「こういうことをやろうと思ってます」に留めておこう。初期の訪問者は肝心。ひょっとしたら常連になってくれたかも知れない人たちを逃さないためにも、工事中は、表紙で見た目にわかるように。
12.最初から 大きな風呂敷 広げすぎ
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「こういうページが作りたい!」理想が高いのは結構なことだ。しかし、とりあえず立派な項目だけ並べて、実際ホームページがスタートしてみると、項目に内容が全然追いついていないと言うことがよくある。できればある程度ページを準備してからスタートしたい。例えば「西京市のおいしいお店」というページが、ずっとたった1店舗の紹介だけという状態なら、「おいしい山本料理店」と看板を架け替えるべき。実態にそぐわないタイトル、項目は見に来る人を落胆させるだけでなく、こんなページは当てにならない、と信頼を失うことにも繋がる。
13.何年もかかる 大工事サイト
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「工事中」のコーナーがいくつもある。いつになったら始まるんだろう、いつになったら工事は終わるんだろう。そして時間が流れるとともに、「あぁ、ここは実際工事されていないんだな。」という認識になる。そしてその項目だけを見て感化された他のページが、同じテーマで立派なコンテンツを作り人気になる。せっかく目の付け所がよかったテーマも人に取られ、先を越された自分は作る気喪失。一度も日の目を見ることなくそのコーナーは永遠に工事中。せっかくのいいアイデアも、「工事中」が続けばパクられ、先を越され、しかも上を行かれる。
14.見てみたら 掲示板だけかよ
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 例えば「西京市の情報網羅サイト」という立派な肩書き。「宿便のことならおまかせコーナー」という立派なコーナー。検索エンジンでたまたま見つけ、これだ!と思ってページを開く。すると工事中が多いどころが、実は、コーナー名が書いてあるだけで、稼動しているのは掲示板と、貼り付けたニュースチッカーと天気予報だけ。「なんじゃこりゃ。」しかも掲示板の書き込みはせいぜい「キリ番ゲットー」程度。あなたが作りたかったのはこんな、最初から廃墟のホームページなのか?だったら無料掲示板だけ借りて、仲間内でワイワイやっていれば良いのである。
15.「工事中」 完成するまで待て!
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 とにかく、ホームページはある程度完成させた状態でスタートしたい。ネットサーフィンをしていると、大きな看板を掲げているページほど、実際は中身が伴っていないことが多い。中身の程度が低いのではなく、中身が無いのだ。これでは話にならない。理想が高いのは良いこと。ただ、それが何年も経たなければ作れないコンテンツなら、それはただの虚勢。人に「ホームページで何やってるの?」と聞かれても「あ、まだ工事中なんだけどね。」と答えるしかないようでは、まだ始めない方がいい。それとも「工事をしています。」と自信満々に答えておきますか?
<抜粋ここまで>
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 とりあえず表紙を作って、ホームページをスタートさせたいという気持ちはすごくわかります。私も最初はそうでした。しかも、項目だけなら結構いろいろ思い浮かぶのですよね。自分がいつも行っているサイトを参考にしたりして。そして、とりあえず表紙を作って、簡単に設定できるレンタル掲示板を借りて、ペタっと貼って、いつも行くサイトにリンクを依頼する…。これがよくあるパターンではないでしょうか。
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 そして、いざ内容を作ろうと思うと、なかなかアイデアが出てこない。そして、その工事中とされたコーナーは、工事をすることなく、永遠に完成することは無い…。誰でも、ネットサーフィンをしていると、そういったページに出くわしたことがあるのではないでしょうか。最初は大目に見るとします。しかし、しばらくして行ってみても、全く工事された形跡は無く、更新履歴は数ヶ月前のスタートしたときのまま…。これでは、一体何をやっているのかわかりませんよね。
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 私は、スタートしたばかりのホームページはそれでも良いと言いますか、仕方が無いと思います。大きな理想を掲げることも、悪いことではないと思います。しかし、何度行っても代わり映えすることなく、それこそ小手先の技である、背景を変えてみたり、掲示板を複数にしてみたり、チッカーとかを貼るだけで、独自のコンテンツは全く増えない…。こうなると、私はもう二度とそこに行くことはありません。
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 Y氏は、「ある程度完成するまでは公開すべきではない。」と言っていますが、確かに、スタート時からコーナーそれぞれに、タイトルに見合った情報があって、しっかりした柱があるページというのは、その後の期待も高まります。そして、そういう人と言うのは、コンスタントに更新をしていけるものです。
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 これこそ、巷に溢れる「カンタン!ホームページ」と言った本の被害者でしょうね。とりあえずホームページと言う体裁を整え、と言っても大抵は表紙だけなのですけれども、簡単にソフトでインターネット上にアップしてしまえます。内容はどうあれ、それで「ホームページを持っている」と言うことになるのです。
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 あと、タイトルの中身の相違というのもガッカリの要素としては大きいものがあります。どうしても最初は、目標を大きく掲げてしまいがちです。それを自分がやり通すことができるか、いやその前に、そのタイトルに見合った内容を、一度でも作ることができるのか、問い直して欲しいものです。
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 以上のことを総合すると、やはりホームページと言うのはある程度完成させてから、極端なことを言えば、1ヶ月くらいオフラインである自分のパソコン上で運営してみてから、スタートさせるくらいの方がいいかもしれません。そうすれば、自分のやりたい方向性もある程度定まってくるでしょうし、コンテンツもそれなりに整って、工事中の連発と言うことも無くなりますし、何よりも、「自分はホームページ運営に向いていないかも」とアップする前に気づくことができるかも知れません。
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 長年いろいろなホームページを見てきて思うのは、あちこちが「工事中」となっているホームページで、実際に工事をしているところは皆無です。本当にやりたい人というのは、「工事中」などと看板を掲げる前に、タイトルが思いついたらページを作ってしまうものです。「工事中」は甘えです。Y氏の言うとおり、訪問者に対して失礼です。逆の立場を考えてみてください、知りたいことを検索サイトで検索して、見つかった!と思ったら、「工事中」だった時のことを…。
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