第4章 | ホームページ運用講座
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ホームページ運用講座 「どうせ個人サイト」と言わせない!75のヒント
第4章「○○くんのページ」はカリスマ志望?
16.自己満足? それとも有名人気取り?
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 個人サイトで多いのが、自分の名前をつけた「はじめくんのページ」といったものである。「こんなことやってます」的なサブタイトルでも付いていれば別なのだが、これでは一見して何があるのか全然わからない。しかも多くの項目が「便秘人への100の質問」といったもので埋め尽くされている。確かに、ホームページのテーマは自分。自分を知って欲しい、自分を全面に押し出したいという気持ちはわからないでもないが、そんなにあなたは魅力的な人間だろうか。それなら「ネットアイドルを目指す」といったテーマが欲しい。もちろん自己満足だけが目的というなら一向に構わない。
17.見ず知らずの人の名前でホームページ見るか?
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 あなたがホームページを見る側のとき、名前で検索をすることがあるか。もちろん有名人や芸能人であれば別だし、カリスマ性のあるウェブマスターが運営しているサイトを検索することはあるだろう。しかし、今あなたの名前を知っている人は、世の中に何人いるのだろうか。ハンドルネームを使うにしても、本名で始めるにしても、あなたは名前で検索されるほど有名人なのだろうか。それよりも、「宿便についてのページ」といったテーマを押し出すのが先ではないか。どうしても名前を入れたいのなら、「はじめくんの宿便情報サイト」というスタイルにしたい。
18.主題は 何だ!
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 改めて自分に問い直してみよう。「自分はホームページで一体何がやりたいのか。」それが決まっていないから、とりあえず「はじめくんのページ」といった簡単なタイトルをつけて、その辺から100の質問を拾ってきて、掲示板付けて見切り発車しているのではないか。「主題はやり始めてから見つければいいか。」確かにそれでも良いが、将来の発展は望めないだろう。なぜなら、ホームページは立ち上げの時が一番ヤル気満々なはず。その時期に「とりあえず」という言葉がでてしまうようでは、これから続くホームページロードを走り続けることは困難だろう。
19.やりたいテーマが たくさんあるなら別サイト
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 逆に、やりたいことがありすぎでごった煮になっているページがある。「西京市のおいしいお店」に「宿便解消情報」、「飲尿健康法体験談」に「ヘチマ観察日記」、さらには「電車の写真コーナー」。統一性も無ければ、飲食と飲尿といった、くっつけてはいけないようなものが同居している。これでは確かに情報盛りだくさんでも、ちょっと引いてしまう。これだけやりたいことがあって、やりこなせるなら、それぞれ別のサイトを立ち上げたほうが良い。そしてそれぞれを相互リンクすれば、相乗効果も抜群。各ページの人気も把握できる。基本はワンテーマ・ワンサイト。
20.○○くんのページ+α!
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 結局のところ、ホームページというのは、「宿便のことならあそこだ」「あそこへ行けば飲尿がわかる。」といった気持ちを持たせることができなければ、来訪者をリピートで呼び込むことは難しい。もちろん「俺は日記が書きたいんだよ」ということなら、「あなたの日記を読みたい!」と思わせる何かがあれば全く問題ない。逆にありきたりな日記であれば、一度来た客も逃げて行ってしまうだろう。特に日記は、一回一回が真剣勝負。義務感に追われて駄作をアップしてしまえば、すぐに波は引いてしまう。自分をテーマにするのなら、とことん魅力的な自分にならなければならない。
<抜粋ここまで>
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 今回はコメントをするのが非常に難しいです。私自身が個人名でホームページを運営していますからね…。名古屋の情報サイトもタイトルは「TOPPY.NET」とドメイン名そのままです。少し前から、「-INSIDE NAGOYA-名古屋と東海3県の雑学満載」という説明のようなサブタイトルを追加していますが、何を隠そう、実はY氏のこの講座を読んで付け加えたのです。
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 名前で検索されるようになるには、相当注目されるページにならないといけませんよね。芸能人や作家などの著名人は、名前自体を知られていますから、「あの人のページを見たい」と思った人が名前で検索をかけるわけです。名前で検索されることが無いゼロからスタートするホームページの場合、タイトルは名前よりもまず、内容を明確したほうが良いというのは、間違いないと思います。
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 私はサイトを2つ運営しています。ひとつはこのカワイ トシカズのサイトである「わいるどぷらん−どっとこむ」です。Y氏の言葉を借りれば、有名人気取りなのかも知れません。私一人の人間が書く文章をアップしているサイトですからね。テーマはひとくくりにはできない状態です。「カリスマ志望か」と問われれば、否定はしません。そしてもうひとつが「TOPPY.NET−名古屋と東海3県の雑学満載−」という、名古屋をテーマにしたサイトです。かつて、このサイトは個人サイトとして運営していたのですが、名古屋にテーマを絞ってからの方が、アクセス数は多いですし、検索サイトからいらっしゃる方の割合も高くなりました。
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「これについては、誰にも負けない」という趣味や、得意分野があるならば、それをタイトルにつけたページにすることで、その情報を求めている人を確実に自分のサイトに誘導することができるでしょう。専門性が高ければ高いほど、その価値は高まります。逆に、自分の名前を冠につける以上は、名前で検索してもらうことができるくらいのサイトを目指したいですよね。
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 名前を冠した個人サイトでも、魅力的なページというものはあるもので、実際にカリスマ性のあるサイトはたくさんあります。最初からそれを目指すのであれば、○○くんのページでも一向に構わないわけです。ただ、インターネットと言うのは「いかに検索されるか」が訪問してもらえるかどうかに繋がってきますから、そういう点でも、主題を明確にするというのは重要なことだとは思います。
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 情報を求めている人は、必ずしも検索の達人とは限りません。せっかく求めているものがあなたのサイトにあったとしても、見つけてもらうことができなければ、永遠にめぐり会うことは無いのです。最近は、本文中にとにかくたくさんキーワードを入れておけば、検索サイトで上位に登録されるというわけではありません。しかし、タイトルに関しては必ず考慮されます。検索された時に、一目見て何のページがわかるようなタイトルをつけるのはとても良いことだと思います。
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 しかし、こういう話をしますとY氏に怒られてしまいそうで怖いです。「検索サイトでの順番とか、SEOどうこうで、タイトルにテーマを入れろと言っているわけじゃない。」と。
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