第5章 | ホームページ運用講座
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ホームページ運用講座 「どうせ個人サイト」と言わせない!75のヒント
第5章「ネットで調べた」=コピペ?
21.調べたことを 発表するのは 大いに結構
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 自分の興味があることについて、インターネットで調べてそれを自分なりにまとめる。これはとても有意義なことであり。同じ趣味を持つ人にとっては有益な情報となり得る。毎日のニュースを集めてきてアップする、いわゆる「ニュースサイト」も、そのウェブマスターなりの視点が垣間見られ、自分の気になるニュースをよく集めてくるサイトには、毎日行く癖がついてしまうだろう。また、同じ情報でもあなたなりの切り口でコメントを入れるなど、斬新なスタイルを持っているのであれば、自然とファンはついてくるだろう。ところがである。
22.誰だって Yahoo!やGoogle使えるぞ
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 なかには、例えば「宿便」というテーマについて、ただ検索サイトでいくつかまわって、それを節操無く「コピー&ペースト(コピペ)」しただけ、といったサイトもある。これは中身がどうこうの問題以前に、ネット上のモラルの問題もある。それに誰だって検索サイトくらい使いこなせるし、コピペなら元の情報を見たほうが、もっと深い情報があるだろうし、体系的にまとまっているだろう。そこに少しでも自分の意見、自分なりの情報取捨選択でも入っていればまだ救いようもあるが、大きな顔して「宿便の総合情報サイト」なんて看板を掲げても、空しくなるだけだろう。
23.そこに オリジナリティはあるのか
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 コピペについては、モラルもそうだが、やはり著作権法に触れるという点も見逃せない。その著作権法で許されているのは「引用」である。引用とは、引用部分を「どこから引用したのか」「どこからどこまでが引用部分なのか」を明確にすることによって、自分の文書に取り入れることができるというものである。ただし条件があり、引用部分はあくまでも一部分であって、大半はオリジナルでなければならないということ。引用部分はあくまでも自分のオリジナルへの補足程度でなければならないのだ。
24.足で稼げ 頭を使え 俺は!私は!
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 ただ、引用でもネット上から拾ってきたものであれば、リンクを貼れば済むし、あなたのページを見に来る人は皆、ネット環境を持っているわけだから、それを見られたらある意味ネタバレである。それよりも、実際自分で取材したり、体験したり、図書館で古い資料などを調べ上げ、ネット上でどれだけ調べてもわからないことを、自分の意見とともにアップすれば、例えばその「宿便」というテーマについて、あなたのページには、世界で唯一の情報が存在することになる。それを目指そうではないか。
25.コピペなら あなたのページ不要
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 あなたのページがインターネット上に存在する必要があるのか。それを問い詰めれば、あなたのページを求めて、たくさんの人がやってくるだろうし、頼りにされるページとなることができる。晴れて検索される側に回ることができるのである。しかし単なるコピペサイトなら、必要とされないどころか、抹殺されてしまう可能性もある。それに加え、そんなコピペ・パクリサイトを運営することにやりがいを感じられるだろうか。それがあなたのやりたかった「情報発信」なのだろうか。世界でそこにしかない何かを作り出そうじゃないか。
<抜粋ここまで>
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 自分の創作物や作品を、ホームページで公開したいという人にはあまり関係の無い話ですが、作ろうと思っているホームページが、評論やガイドブック的なものであったり、何か特定の事柄についての情報をまとめたサイトとなると、情報をどこから集めてどのように編集するかが重要となってきます。ただ単にコピーアンドペーストというのは、問題があるのはもちろんのこと、やっていても寂しいですよね。
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 ある事柄について調べようと思ったとき、インターネット環境を持っている人ならば、検索エンジンでとりあえず調べますよね。ですから、ネットで単純に検索してわかる事柄と言うのは、あなたのホームページを見に来る人であれば誰にでも調べがつくことなのです。なぜなら、あなたのホームページを見る人は、必ずインターネットを使うことが出来るからです。
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 だからと言って、インターネット上にさえ無ければ何でも良いというわけでも無いと思います。図書館で調べたり、自分の足で取材したりした上で、さらにそこに独自の切り口や、あなたなりの意見があるかどうかということが、一番重要なことではないでしょうか。話を戻しますが、ネットで検索をすると言っても、様々な検索方法があります。ただ単にあるひとつの単語について調べた結果と、複数の単語を使って、他の人が思いつかないような検索の結果では、見つかる資料も違ってきます。
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 ですから、ネット上から拾ってきたからダメ、図書館で調べたから良い、ということではなく、そこに独特なものがあるか、あなたの作るホームページの内容が、世界で唯一のものであるかということが、そのままあなたのホームページの存在価値なのです。
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 Y氏も例に挙げていますが、個人ホームページのなかで、ニュースサイトというジャンルがあります。サイトの管理人が、毎日無数に報道される、新聞社や通信社などのニュースのなかから、気になった事柄を選び出してリンクを貼るというものです。一見、オリジナリティが無い様に思われるかもしれませんが、ニュースサイトほど、管理者の趣味・嗜好が一目でわかってしまうものはありません。手当たり次第にニュースを引っ張ってきて、何でもかんでもただアップしているようなところよりも、「あの関係のニュースだったら、あのサイトに行けばわかる」というイメージのあるところや、管理人のコメントが面白い所の方に好感を持ちます。一言でも管理者のコメントがあるのと無いのとでは、全く印象が変わってきます。
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 食べに行ったお店の情報をまとめるにしても、営業時間や定休日、場所や電話番号といった情報はもちろん必要ですが、雰囲気はどう感じたのか、味はどうだったのか、そして何よりも、また行きたいと思えるかどうかなど、そのホームページ運営者の主観を大切にして欲しいものです。雑誌やガイドブックでは逆にわからない、生の意見を閲覧者は待っているのです。
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 オリジナリティ、そして専門性。この2つを兼ね備えたホームページは、多くの人に喜ばれる、有益なものとなることでしょう。そこに辿りつくには、膨大な情報を調べた上で、そのなかから自分なりの取捨選択や、別々の情報の関連を見出すといったことをしなければならず、ひとつのページを作るのにかなりの時間や手間を費やさなくてはなりません。しかし、努力はしただけ報われるのがホームページの世界。ホームページから様々な出会いがあったり、チャンスが訪れる可能性もあるわけです。好きでやることだからこそ、手抜きはしたくないですね。
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