第6章 | ホームページ運用講座
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ホームページ運用講座 「どうせ個人サイト」と言わせない!75のヒント
第6章「忙しくて更新ができません。」の更新
26.更新できないときだって あるに決まっている
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 ホームページを作ったら、毎日更新をしなければいけないとか、そういったことを言っているのではない。ただ、更新できないということをトップページに書き、「俺は今忙しいから更新できなくても仕方ないんだよ」的な主張をするのは如何なものかということである。「今はホームページどころではない。」確かにそうかも知れない。人生、ホームページが最優先というわけではないだろうし、更新できないのは仕方の無いことである。しかし、それを主張するより前に、見に来てくれた人への配慮が先に来なくてはいけないのである。
27.前回の更新日より 次回の約束
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「多忙につきただ今更新できません。」といきなり言われたら、「じゃあしばらく見なくていいや」という気持ちにあなたはならないだろうか?その前にまず、「今日もお越しいただきありがとうございます。」の一言を入れるだけで印象は変わるものである。加えて「来週中頃には再開できる予定です。」と書いてあれば、「あ、それなら来週まで待とうかな」と、来週再び訪れてくれるだろう。もし、その時更新できていなくても、理由を言って謝ればいいのである。「○月○日に更新しました」も大切だが、更新できないときは、次の更新目処をとりあえずお知らせしたいものである。
28.どこが更新されたんだ? サッパリわからん
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 最近は、自分のお気に入りのページが更新されたことを教えてくれるサービスがある。しかもどの文章が更新されたかも含めて知ることができ、大変便利である。しかしあなたのサイトに訪れる多くの人は、検索エンジンや、他のリンクページからやってきたり、お気に入りに登録している人だろう。「○月○日更新」と書かれていても、どこが新しくなったのかわからなければ、クリックする意欲も起きないどころか、逆にフラストレーションが溜まってしまう。せっかく更新したのだから、すぐ見てもらえるように、わかりやすく。
29.「見捨てないで」ってことでしょ
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 それでも人はなぜ、「更新できない」ことを宣言してしまうのか。本当に多忙、私生活の都合で時間が取れないから更新できないのだろうか。実際に受験や、仕事の繁忙期などでインターネットどころではないという訳ではなく、ネタが浮かばない、ホームページを続ける自信が無い、ヤル気が起きない。そんな理由で更新から逃げているという場合も多いのではないか。ところが、見捨てられたくないものだから「多忙」と理由付けをして、未更新を正当化しているのではないか。あなたの「更新できない理由」本当に多忙だから?
30.言い訳更新より 自分の言葉
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 あなたのページの常連さんは、あなたに好意を感じているから来訪するのである。更新を楽しみにしているからお気に入りに登録しているのだ。あなた自身の言葉で、来訪者に語りかけたほうが、もっと、もっとあなたのページを身近に感じてもらえるのではないか。スランプならスランプ、多忙なら多忙、ネタがみつからないならそのとおり正直に書いたほうが、信頼関係を崩さずに、来訪者とのいい関係を保てるのではないだろうか。いつも来訪者には感謝の気持ちを忘れないこと。それが無いと人は、ネットの世界とは言え離れていってしまうだろう。
<抜粋ここまで>
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 私はこの回を読んでから、トップページにひとことを書く欄を設けました。それが、閲覧してくださる方に好感を持っていただけているかどうかはわからないのですが、たとえサイトの本体についてしばらく更新できない状態であっても、「現在更新できません。」とトップページで言い切るよりは、1行でも2行でも、更新した方が良い気がします。システムが不安定だったので現在は辞めてしまいましたが、かつてはその一部分を、携帯電話からメールを送ることで更新できるような体制にまでしていました。そういう方式をとれば、一部分とは言え気軽に少しの空き時間で、更新をすることが可能なのです。
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 ただ、そういった見た目の更新はすぐにできても、本体のコンテンツを更新するには、やはり時間が必要です。個人サイトというのはあくまでも趣味であって、仕事や学校が忙しくなったり、家庭内で大きな出来事があったりすると、なかなかコンスタントには更新できないでしょう。そこで、Y氏の言う「次回の更新日の約束」ということになるのでしょうけど、一旦約束をすると、破ってしまったときの信用喪失が怖いものです。逆にそれが、自分を奮い立たせることにはなるとは思うのですが、義務感から作ったページというものが、果たして100%の出来になるのかどうか、難しいところです。
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 そうやって、貴重な時間を割き、ようやく更新したページ。できれば多くの人に見てもらいたいものです。少なくとも更新後にやってきた訪問者には、そこを見て欲しいと思います。そこで、更新履歴を明確にすることが重要になります。せっかく更新したのだからと、更新を主張する人は多く、更新履歴のページは個人サイトであっても大抵作られています。しかし、いつ更新されたのか、そして更新履歴のページはどこにあるのか、これがすくにわからないサイトは見ていてイライラするものです。その点、トップページがメインコンテンツになっている日記サイトや、ニュースサイトなどは一目瞭然ですね。
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 ただ、これは私の意見ですが、更新履歴が書いてあっても、そこからその更新されたページに行くにはどうしたら良いかわかりにくいサイトがあります。最善の方法は、更新履歴のページから即座にそのページに誘導することですが、自分が作った全てのページを見て欲しいのであれば、全体の構成を明確にして、訪問者をうまく誘導することが何より重要だと思います。サイトマップを見なければ、どこに何があるかわからないサイトでは、目的のページ以外を見る意欲が無くなります。それでも、サイトマップがあるだけ救いがありますけどね。
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 ホームページと言うのは、テレビよりもむしろラジオに近い媒体だと思うのです。それはなぜかと言いますと、ネットサーフィンをするとき、大方の人は一人でパソコンに向かっていることでしょう。時には恋人や友人、家族と一緒にすることもあるでしょうが、その割合は低いと思われます。となればホームページは、製作者と訪問者の1対1の関係になるのです。ですから、高い位置から多くの人に向けて発言するという意識ではなく、訪問者一人に対して、向き合って話しかける感覚を持つことが大切だと思います。
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 つまりホームページは、世界中にあなたの情報や意見を発信する基地ではなく、世界中からお客様が訪れるあなたの博物館と考えた方がいいかもしれません。そう考えれば、受付でいきなり「しばらく新作は入りませんけど、いいですか?」と言うような言葉は出ないでしょうし、「今日は寒いところを、ようこそお越しいただきました。」と、その日に合わせた言葉をかけるべきなのは、当然のことかも知れません。
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