第8章 | 「どうせ個人サイト」と言わせない！75のヒント

第8章 | ホームページ運用講座

第8章「掲示板始めました」＝地獄の始まり

36.まず掲示板ありきは　大間違い

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　ホームページを始めるときに、まず「掲示板」を設置する人がいる。以前は設置にCGI等の知識が必要だったので、そう簡単には設置できなかったが、現在では「無料レンタル掲示板」などが登場し、わずか数分で自分専用の掲示板が完成してしまう。そのため、コンテンツを作るよりも楽なので、とりあえず掲示板を置こうとする人がほとんどであろう。中にはひとつのホームページのなかに、いくつもの掲示板を設置しているところもある。溜まり場を作りたいというのが目的ならいいが、単にコンテンツを作るよりも手っ取り早く項目が増やせるという理由なら、何のための自分のホームページなのか。

37.コンテンツ無しで掲示板！？

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　しかも一番酷いのが、とりあえずトップページだけを作り、立派なタイトルのコンテンツたちは全て工事中。動いているのは掲示板だけ。という状態である。今や掲示板ということであれば、巨大掲示板群などもあり、ある特定のテーマに絞った掲示板があなたのページにしかない。ということは少ないだろう。それなら、2ちゃんねるにスレッドのひとつでも立てたほうが、よっぽど人は集まる。結局、掲示板さえ置いておけば、「とりあえずホームページ作ったよ、まだ掲示板しかないけどね。」と人に言えるからこういったものが増えるのだろう。

38.更新の数倍　手間暇かかる覚悟を

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　さて、当初は掲示板を設置しなかった人でも、ある程度ホームページが軌道に乗ってきて、メールもちらほら来るようになると、メールをわざわざ送ってくることはない訪問者の意見が聞きたい。と思うようになってくるだろう。そこでうってつけなのが、掲示板である。メールを打つよりも書きやすい。メールアドレスを明かすことなく意見が言える。そういったことから、掲示板には気軽にあなたへの意見が書き込まれるだろう。そしてあなたは返事をする。最初のうちはそれがスムーズに運ぶ。しかし、あなたのホームページが人気になればなるほど、掲示板に手間と時間を取られることになる。

39.招かれざる客が　ワンサカ

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　あなたのページが認知され始めると、本当にいろんな人がやってくるようになる。掲示板に、あなたを誹謗・中傷するような書き込みも現れるだろう。大体それらはやっかみから発生する。あなたのページに対しジェラシーを感じている人達、それはあなたのページのレベルに到達できない人だ。そうなればもうあなたはホームページ運営者として一人前になったも同然。まぁ、そんな書き込みは徹底的に削除してしまえばいいのだが、やっかいなのは、自己主張をする輩だ。しかも、あなたのページに関係あるのか無いのかよくわからないことを延々と書くのだ。

40.全ての責任を　取らなければなりません

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　さらに怖いのは、あなたに対する誹謗・中傷ではなく、第三者に対するものである。最近の判決では、そういった書き込みを放置した掲示板管理者の責任を問うものが多い。掲示板を管理する立場として、根拠の無い誹謗中傷と思える書き込みを見つけたら、即削除しなければならないのだ。それに、あなたの掲示板を何か発表の場だとか、情報収集の場と勘違いしてやってくる人もいる。あなたが掲示板を設置した当初の目的は何だろう。掲示板の管理で、ホームページ本体の更新が遅れるのは本末転倒。掲示板なんかいらない。

＜抜粋ここまで＞

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　掲示板。それはとても便利なものです。無料レンタル掲示板を利用すればわずか数分で設置することができます。メールを送ることが面倒な人でも掲示板には気軽に書き込むため、自分のホームページに対する意見や要望など、生の声を聞くことが出来ます。また、掲示板に書き込まれたことから話題が広がり、自分の知らなかった情報が自然と集まってくるようになります。そして、自分のホームページを中心としたひとつのコミュニティができあがるのです。ひとつの掲示板が賑わってきたら、それぞれテーマを分けた掲示板をいくつも設置すれば、さらに大きなコミュニティへと発展します。
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　と、教科書的にネット掲示板について説明しましたが、現実はそうは行きません。これが成り立つには、訪問者が皆分別のある精神的に大人の人ばかりで、かつ礼儀や義理を重んじる人のみが参加しているという前提がなければなりません。しかも、複数の掲示板が賑わう様になるには相当数の訪問者がいなくてはなりません。
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　インターネットという世界には、礼節を欠いている人がたくさんいます。最近では小中学生のネット利用も増えていて、幼稚園児がネットサーフィンをするということも稀ではありません。まだ成長途上の子どもたちなど、日常でもネット上でもまだ挨拶をする習慣がない人は仕方がないのかもしれませんが、普段は礼儀正しくてもネット上では暴言を吐く人というタイプの人もいます。こういう人は、ネット上では日常と別人格として行動し、なぜか攻撃的なのです。日常のストレスをインターネット上で発散しているかの様です。掲示板に無関係の内容や、意味のない文字列、文字による絵いわゆるアスキーアートなどを貼り付け、掲示板の流れを荒らすのです。また、故意に特定の個人ページをターゲットにし、とにかく荒らすという遊びもあります。
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　また、巨大掲示板「2ちゃんねる」の浸透によって、掲示板を使う側の意識が2ちゃんねるを基本に考える様になってきてしまっているという傾向もあります。2ちゃんねるでは荒らし目的ではなく、普段の書き込みにもアスキーアートを使ったり、わざとジョークで乱暴な言葉や、誤字、脱字を使うことがあります。最近ネットを始めた人などは、掲示板に書き込む際、そういった2ちゃんねるの感覚で他の掲示板に書き込むようになってしまい、書き込んだ本人にその気は無くとも、結果的に掲示板を荒れされてしまうということもあります。
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　さらに、掲示板を自己主張の場と考えている人がいます。こういう人たちは、自分でホームページを作ろうとして挫折したのか、作ってはいるものの訪問者が少ないのが耐えられないのか、多くの人が見ているであろうホームページの掲示板に、そのサイトとは関係あるのか無いのかわからないような自己主張を、延々と書くのです。実はこういうった書き込みの扱いに、管理人は一番頭を悩ますのです。
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　荒らしは削除するなり、放置するなりすれば良いのですが、数千文字に及ぶ自己主張を掲示板でされるというのは辛いものです。そしてそれがサイトに関係のあることならば、簡単に削除というわけにも行きませんし、扱いに困ってしまいます。
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　掲示板を設置すると、掲示板が一人歩きを始め、掲示板に参加するためだけにやってくる人が生まれます。アクセス数が増えても、ホームページのコンテンツを見てもらえないのでは悲しいですよね。それに、荒らしや書き込みのチェック、管理人の返事の書き込みなど、コンテンツを作る以上に掲示板に時間を取られてしまうのは事実です。掲示板の管理が嫌で、ホームページを閉じてしまったという人を何人も私は知っています。だったら掲示板など無い方がいいかもしれません。
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